【今週のピックアップ銘柄】キムラユニティーー2026年1月4週ー
7期連続増配で利回り3.7%、株主優待でおこめ券、株価は上昇トレンドもPBR1倍割れでいまだ割安:キムラユニティー
今週のピックアップ銘柄:キムラユニティー(9368)
キムラユニティーは自動車産業関連サービス会社で、物流センター運営による物流サービス事業がメインです。名古屋地盤でトヨタや豊田通商との関係が深く、トヨタの部品包装が主力の企業です。車両整備やカーリース事業も手掛けています。

セグメント構成は以下の通りです。やはり物流とモビリティサービスがメインであることが分かります。

海外売上高の構成比は以下の通りで、近年は中国での事業基盤が拡大中です。

キムラユニティーの注目点
直近で株価が好調なキムラユニティーですが、その注目点について見ていきます。
業績が絶好調
キムラユニティーはやはり好調な業績が最大の注目点です。通期の営業益で10%以上も伸びています。

そして、次期に迫る中計の最終年度の目標は以下の引用通りで順調に進んでいます。中計目標が達成できればさらに業績が伸び、つまり増配につながります。
それでいてPER10倍台、PBR1倍割れはかなり割安といってよいでしょう。
株主優待を含めた総合利回り
キムラユニティーは200株から株主優待がもらえます。200株の場合は年に2回、880円分のおこめ券がもらえますので、優待利回りでおよそ1%、総合利回りは4.6%になります。
さらに株数が増えるともらえる枚数が増える特典もあります。昨今のお米の高騰も相まって嬉しい優待といえます。
キムラユニティーの株価指標
PER、PBR、配当利回りの水準
PERは10.5倍、PBR0.94倍と低めの水準となっています。キムラユニティーの過去5年レンジでの推移で見るとPER、PBRとも中間的な値ですが、PBR1倍割れの状態です。


そして配当利回りは直近で約3.7%となっています。平均で約4%なので、キムラユニティーとしてはやや低い水準ということができます。

株価推移
6カ月の日足チャートを見ると上下はあるものの、長期線を支えにしてギリギリ上昇トレンドを維持しています。

そして5年の週足チャートでは2022年から上昇トレンドにあることが分かります。直近は2024年につけた最高値を抜いてさらに上昇する動きが見えます。

キムラユニティーの株主還元と業績推移
株主還元の方針については、DOEや累進配当の宣言はないものの、連結配当性向40%を掲げています。業績は長期にわたって好調を維持しており、7期連続で増配中、さらに8期連続増配予定と非常に優秀です。

さらに通期業績推移を引用しますが、売上高、営業利益とも美しい右肩上がりとなっています。今期はいずれも過去最高となる見通しです。

自己資本比率は約60%で財務健全、自己資本も積み上げ傾向です。

今週のピックアップ銘柄:キムラユニティーまとめ
キムラユニティーは8期連続増配予定で利回り3.6%、優待を含めた総合利回りで4.6%の高配当銘柄。10年平均の営業利益成長率は10%を超えているにも関わらずPBR1倍割れの割安性です。
なお、筆者は最近、三井倉庫を利確して倉庫セクターが手薄になっています。その代替としての保有にちょうどよいので、配当利回り4%水準を狙って監視しています。
以降は市場概況です。
市場概況:日経高値圏も反動下落で小調整
ここでは、主要な指標を見ながら今週を振り返りつつ、次週での立ち回り方、戦略を考えたていきます。
主要指標


日経平均PERの推移
過去のPER推移からみた日経平均のPERレンジは総悲観で12倍、総楽観で16倍。
そして現在のPERは直近で20倍に迫る大幅高です。
なお、下の図の薄い緑のレンジがPER14~16倍となりますが、日経平均は横ばい推移のためこのレンジと乖離を保ったままとなっています。


株価の上昇は来期のEPS成長を先取りしたものである、ということは毎週ふれています。つまり、赤線が下落する(株価が下がる)か、薄い緑レンジが上昇する(EPSが上がる、適正PERレンジを引き上げる)の何れかが起きます。
現状の推移は、EPSは大局では横ばい、日経平均株価はさらに上昇という状況で乖離もさらに大きくなっています。なかなかEPSは上がっていかないので、本決算が大注目となります。
なお、今の価格帯だと下図のEPS成長率表中の赤いセルに位置しています。EPSは決算開始前の値に固定しています。今の株価だとEPSが10%成長してもPER18倍台ですので、次の決算でさらにEPS成長を実現する必要があります。

10%成長の場合でPER15倍で42,834円です。暴落クラスの下げが来たとしてもその辺りが約20%の下落になり、下限の目安と考えています。
騰落レシオ

今週はトランプ大統領の欧州への関税脅し、中国のレアアース輸出規制、中道改革連合の旗揚げ、などのニュースも飛び交い、調整局面を迎えました。しかし関税は脅しに終わってこともあって週末には切り返しています。騰落レシオは短期では冷えましたが、まだ全体的に過熱気味です。
ちなみに、筆者は「25日の騰落レシオが90を下回る水準で買う」、という単純なルールだけでもかなり勝率が上がると考えています。
銘柄の選別は大事になりますが、上値余地のある現物はガチホ継続です。
投資主体別 売買状況

先週は海外勢が引き続き大幅買い越し。個人は売り越して利確しています。日経平均が上昇するときのパターンです。事業法人は順当に買いを継続しています。
市場概況まとめ
日経平均のPERは過去レンジ(12〜16倍)の上限を超えています。このままEPSの伸びが伴わないまま株価が上昇すると、PERが16倍を超える危険な兆候となります。
つまり現在の株価水準は「かなり割高」と評価されるので、今後の企業収益の伸びが伴うかどうかが最大の焦点。



