【今週のピックアップ銘柄】イーグル工業ー2026年2月3週ー
産業用機械向けメカニカルシールで国内シェアトップ、4期連続増配で利回り3.7%、防衛関連H3ロケットで独自技術を独占供給:イーグル工業
今週のピックアップ銘柄:イーグル工業(6486)

イーグル工業は流体機械向けのメカニカルシールで国内シェアトップの企業として有名です。メカニカルシールとは、端的にいえば流体機械などで流体の漏れを防止する部品です。

イーグル工業の親会社はNOKで、元々はそのNOKのメカニカルシール部門が独立して設立された会社です。そして、2026年10月にはまたそのNOKと経営統合することが決まっています。イーグル工業のグローバルな成長が評価され、元のさやに戻るという形です。
セグメント情報は以下の通りです。自動車建設機械で52%、次いで一般作業機械となっていいます。

海外売上高の構成比をみると、アジア・オセアニアで37%、次いで日本、さらに欧州です。キレイに分かれており、一極集中でない点は安心です。

イーグル工業の注目点
直近で株価が好調なイーグル工業ですが、その注目点について見ていきます。
参入障壁の強さ
イーグル工業は幅広い分野で独自技術を持ち、そのどれもが高い技術力を誇っています。したがって、簡単には真似できない参入障壁の高さが一つ魅力と言っていいでしょう。
ハイブリッドシールは世界唯一のメーカーと自慢していますね。
その技術の適用先は自動車や建設機械のみならず、船舶、鉄鋼、半導体、住宅、航空機など本当に幅広いものとなっています。
営業利益でいえば船舶の利益が無視できないほど高くなってきています。
防衛関連の受注額が増加予定
みんな大好き国策の防衛関連に絡めて、航空宇宙分野で来期以降に100億円以上のビジネスに成長する見通しも示されています。
中でも、新型基幹ロケットH3のエンジンで使用されるターボポンプシールにおいて、イーグル工業の独自技術が使用されています。イーグル工業が独占供給しているということです。
イーグル工業の株価指標
PER、PBR、配当利回りの水準
PERは15.5倍、PBR1.21倍となっています。イーグル工業の過去5年レンジでの推移で見るといずれも高めの水準となっています。株価が好調であることも一因です。


そして配当利回りは直近で3.7%となっています。利回りは5%を超える水準もありましたので、やや物足りないものの十分に高配当です。

株価推移
6カ月の日足チャートを見ると非常にキレイな右肩あがりとなっています。

そして5年の週足チャートですが、こちらもキレイに上昇しています。特に2025年からの上昇の勢いが強くなっていることが分かります。

イーグル工業の株主還元と業績推移
株主還元の方針については120円を継続する方針を打ち出しています。しかしイーグル工業は、ここ数年で○○円を継続という方針ですが、毎度のように増配を発表しています。
そうした会社側の取り組みもあって、配当金は4期連続増配の予定です。

ただし、配当性向が90%を超えている点には注意が必要です。

さらに通期業績推移を引用しますが、コロナ期に落ち込んだ業績が回復して来ていることが分かります。

自己資本比率は約55.9%で財務健全、自己資本は積み上げ傾向です。

今週のピックアップ銘柄:イーグル工業まとめ
イーグル工業はメカニカルシールで国内トップの技術力を有する企業です。来期以降は基幹ロケットH3向けに独占技術の供給も開始されます。防衛に絡む航空宇宙分野で唯一の技術を提供する企業となります。
株価は好調に推移しているため、配当利回りは3.7%とやや低くなりましたが、市場全体で見ればまだまだ高配当です。最近の好調な業績と連動して毎年増配を繰り返しています。ただし、配当性向が90%である点には注意が必要です。
なお、筆者はかなり前から保有しており、もうすぐダブルバガーです。機を見てさらに買い増したいと考えています。
以降は市場概況です。
市場概況:米リスク警戒で軟調も日経は堅調推移
ここでは、主要な指標を見ながら今週を振り返りつつ、次週での立ち回り方、戦略を考えたていきます。
主要指標


日経平均PERの推移
過去のPER推移からみた日経平均のPERレンジは総悲観で12倍、総楽観で16倍。
そして現在のPERは直近で20倍の大台を超える大幅高です。
なお、下の図の薄い緑のレンジがPER14~16倍となりますが、日経平均が一段と高くなったため乖離はさらに大きくなりました。


株価の上昇は来期のEPS成長を先取りしたものである、ということは毎週ふれています。つまり、赤線が下落する(株価が下がる)か、薄い緑レンジが上昇する(EPSが上がる、適正PERレンジを引き上げる)の何れかが起きます。
現状の推移は、EPSはやや上昇、日経平均株価はさらに上昇という状況で乖離もさらに大きくなっています。本決算で日経平均のEPSが上昇してこの乖離が縮小する現象は、アベノミクスの時に起こりました。今回もそうなるか、本決算が大注目となります。
なお、今の価格帯だと下図のEPS成長率表中の赤いセルに位置しています。EPSは2026年2月13日の値で固定しました。今の株価だとEPSが10%成長してもPER18倍台です。

10%成長の場合でPER15倍で45,549円です。暴落クラスの下げが来たとしてもその辺りが約20%の下落になり、下限の目安と考えています。
騰落レシオ

今週も幅広い銘柄に買いが入っています。騰落レシオは過熱感を伴っていますが、週末で短期だけ冷えています。25日もまだ過熱気味です。
ちなみに、筆者は「25日の騰落レシオが90を下回る水準で買う」、という単純なルールだけでもかなり勝率が上がると考えています。
銘柄の選別は大事になりますが、上値余地のある現物はガチホ継続です。
投資主体別 売買状況

先週は海外勢が引き続き買い越し。個人は売り越していて、利益確定が進んだようです。事業法人は引き続き順当に買いを継続しています。
市場概況まとめ
日経平均のPERは過去レンジ(12〜16倍)の上限を超えています。このままEPSの伸びが伴わないまま株価が上昇すると、PERが16倍を超える危険な兆候となります。
つまり現在の株価水準は「かなり割高」と評価されるので、今後の企業収益の伸びが伴うかどうかが最大の焦点。





