【毎月配当金生活!】12月権利の高配当株3選
- 12月に権利確定する高配当株の注目銘柄と特徴
- 毎月配当金を得るための実践的な投資Tips
- 高配当株を選ぶ際のチェックポイント(業績・利回り・優待など)
- 高配当株の情報を取得するのに便利な優良サイト
はじめに
早速ですが、ド定番ではありますが1銘柄目のヒューリックの分析です。
本記事で紹介する指標は執筆時点2025/9/25の値であることに注意してください。

ヒューリックは10期以上の連続増配中でかつ配当性向も約40%と余裕のある水準であることが大きな魅力です。カタログギフトの優待も非常に人気ですね。
さらに通期業績推移は安定した右肩上がりで事業収益性の安定感も抜群です。
配当利回りが物足りないため還元性スコアが低くなっているものの、高い確率で連続増配が期待できるので買い待ちが可能です。
なお、筆者は1,375円で保有しており、増配待ちです
また、ヒューリックは一定レンジ内を上下動する傾向があるので、実はスイングにも向いています。筆者も下で多めに買っておいて、高いところでは売っています。
この他、さっさと12月権利銘柄を知りたい!という方はこちらの内部リンクから飛んでください。
毎月配当金生活とは?
「毎月おこづかいがもらえたらいいな…」そんな夢を現実に近づけるのが“毎月配当金生活”という考え方。
そして株式投資で安定した配当を得るには、権利確定月を分散して銘柄を選ぶことがポイントです。
そこで今回は、12月に権利確定日を迎える高配当株の中から、配当利回り・優待・業績・割安性・セクターのバランスが取れた注目の銘柄をピックアップしました。
先回りして仕込むことを考えると、時期的にはいまから株価を下げるようなタイミングがあればまさに仕込み時です。
また、初心者向けに権利確定月や高配当株を選定するときのポイントなどもあわせて解説していますので、必要に応じてご覧ください。
📅 権利確定月ってなに?
株式投資で配当金や株主優待を受け取るには、企業が定める「権利確定日」に株を保有している必要があります。
つまり、12月に権利確定日がある銘柄を今のうちに仕込んでおけば、年を越した2月末辺りから配当金や優待が届くというわけです。
また、毎月配当金を得るには、権利確定月が異なる銘柄を組み合わせるのがコツです。
権利確定日と配当支払日の違いを理解しよう
- 権利確定日(権利付き最終日)
- この日の取引終了時に株を保有していると、配当や優待を受け取る権利が得られる。
- 権利目当ての投資家が購入するので、権利確定日に向けて株価は上昇する傾向にある。
- 先回りして購入し、株価が上昇した頃合いで売る(権利は放棄)という戦略もある。
- 配当落ち日
- 権利確定日の翌取引日。
- 権利だけ欲しかった人が一斉に売るので理論上は配当分だけ株価が下落する。
- 今回の権利は放棄して、この下がった日を狙って購入するという戦略もある。
- 配当支払日
- 配当金が振り込まれる日。
- 権利確定日から数か月後が一般的。気長に待ちましょう。
| 権利確定日(権利付き最終日) | 配当落ち日 | 配当支払日 |
| 12/26 | 12/27 | 2月末以降 |
🔍 高配当株を選ぶときのチェックポイント
高配当株は魅力的ですが、「利回りが高い=安心」とは限りません。長期的に安定した配当を得るためには、以下のポイントをしっかりチェックしましょう。
✅基本指標のチェック
まずはバフェットコードなどで時価総額、自己資本比率、配当利回りを確認しましょう。
時価総額は安定企業を狙うのか、著名な個人投資家ヘムさんのように小型割安株を狙うかで目安が変わります。

安定性重視であれば1,000億円以上、小型割安株を狙う場合は1,000億円未満となります。
自己資本比率は銀行業や不動産業などでは低くなることが必然なので業種によりますが、50%は超えていて欲しいところです。
配当利回りも業種によりますが3.5%以上を狙います。
以下はヒューリックの基本指標です。不動産業のため自己資本比率は問いません。目安基準である配当利回りは配当性向÷10をやや下回っており、少し物足りない水準です。

ただし、ヒューリックは連続増配が見込めるため、数年で満足のいく水準に上昇することが見通せます。
⚖️業績の安定性
- 配当は企業の利益から支払われるため、業績が安定していることが大前提。
- 赤字が続いている企業や、業績が急激に悪化している企業は減配や無配のリスクが高まります。
- 過去3〜5年の売上・営業利益・純利益の推移を確認すると、安定性が見えてきます。
これらは、マネックス証券の銘柄スカウターや”かぶたん”で簡単に確認することが可能です。たとえばヒューリックについては順調に増加傾向とわかります。

⚠️利回りの“罠”に注意
- 利回りは「株価が下がると上がる」ため、業績悪化で株価が急落した銘柄は一見して高利回りに見えても危険。
- 利回りだけで飛びつかず、**なぜ高いのか?**を冷静に分析することが大切です。
- 一般に、利回りが6%を超える銘柄には何らかの理由(からくり)があることが多いです。
- 期限付きで一時的に配当性向100%としている、一過性の業績向上要因がある、など。
- いわゆる罠銘柄といわれる銘柄は徹底して避けましょう。
たとえば以下はIRバンクで確認できる配当利回り推移です。無理のない妥当な範囲で推移していることが分かります。

🧠配当性向の妥当性
- 配当性向とは「利益のうち何%を配当に回しているか」を示す指標。
- 一般的に30〜50%程度が健全とされ、80%以上だと利益のほとんどを配当に使っている状態です。
- 高すぎる配当性向は、業績悪化時に減配される可能性があるため注意が必要です。
- 医薬品の銘柄などにはタコ足配当といわれる配当性向100%を超える銘柄もあります。
- こうした場合でも目安として、向こう10年分の配当金を捻出できるだけのキャッシュを持った企業であれば問題ない場合もあります。
そして配当性向の推移もIRバンクなどで簡単に確認することが可能です。

🏆過去の配当実績
- 「連続増配」や「減配なし」の企業は、株主還元に積極的な傾向があります。
- 企業のIR資料や証券会社のサイトで、過去5〜10年の配当履歴をチェックしましょう。
- 特に2020年のコロナ禍にしなかった企業は安定感が抜群です。
- 一時的な高配当よりも、安定した配当政策を持つ企業が安心です。
たとえば、マネックス証券の銘柄スカウターやIRバンクで簡単に調べることが可能です。

💰割安性の指標(PER・PBR)もチェック
高配当でもPER・PBRが割高な銘柄は“高値掴み”のリスクがあるため、指標を併せて確認しましょう。
このようにして、割安性を見極めることで長期保有でも安心できる投資につながります。
- 株価が利益に対して割高か割安かを示す指標
- 10〜15倍前後が目安。極端に高いと割高の可能性あり
- ただしセクターや事業毎に目安が変わるので同業社の水準を要チェック
- 株価が企業の純資産に対してどれくらいの水準かを示す
- 1倍以下なら割安とされる
たとえば、マネックス証券の銘柄スカウターやバフェットコードなどでPER推移を確認することができます。
なお、ヒューリックのPER推移をみると、過去5年で見ると中間的な位置にあると言うことが出来ます。

🎁優待の内容と使いやすさ
- 優待がある場合は、実用性・金額換算・利用頻度をチェック。
- たとえば「QUOカード」は使いやすく、満足度が高い傾向。
- 配当金は税金が引かれますが、QUOカードなら税金がかかりません!
- 一方で、使いづらい施設割引や限定品などは、実質的な価値が低い場合もあります。
- 優待目的で購入するなら、自分の生活スタイルに合うかどうかが重要です。
- 要らないものはメルカリや中古品業者で売却できるか、も確認しましょう。
💰 12月権利確定!注目の高配当株3選+α
それでは、12月権利のおすすめ銘柄を下表に示しますのでご覧ください。目安となる購入ポイントとして目標利回のカラムを追加していますので参考にしてください。
| 銘柄名 | セクター | PER(倍) | PBR(倍) | 時価総額(億円) | 配当利回 (%) | 目標利回 (%) | 優待内容 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ヒューリック (3003) | 不動産 | 11.4 | 1.45 | 12,248 | 3.5 | 4.0 | 300株で6,000円相当のギフト |
| ジョイフル本田 (3191) | 小売 | 16.91 | 1.09 | 1,382 | 3.81 | 4.0 | 100株で3,000円のギフト |
| あいホールディングス (3076) | 卸売 | 14.47 | 1.33 | 1,458 | 3.55 | 5.0 | なし |
| INPEX (1605) | 鉱業 | 8.82 | 0.72 | 331,887 | 3.65 | 5.0 | 400株で1,000円のQUOカード |
ヒューリックは2024年につけた高値を更新するか否かというタイミングのため、そこを見極めてからでよいでしょう。更新して上がっていくようなら縁なし、下がってくるようなら4%ラインを目途に下で待つ戦略です。
ジョイフル本田は、今の段階でもギリギリ妥協して購入できるラインです。
あいホールディングス、INPEXは直近の株価の上昇で目標利回から遠いですが、12月までまだ時間があるのでじっくり待ちたいところです。特にINPEXは大きく下がる局面がある銘柄ですので、焦って高値を拾う必要はないと考えています。
※最新情報は証券会社サイトやIR資料をご確認ください。
なお、あいホールディングスとINPEXについては過去記事で取り上げていますのでよろしければご覧ください。


🛠️ 配当金生活の実践Tips
配当金生活を目指すには、ただ高配当株を買うだけでは不十分です。
すなわち、戦略的な銘柄選びと運用スタイルが重要です。そこで、以下のポイントを押さえて、安定した“おこづかい収入”を築いていきましょう。
NISA口座を活用して非課税配当を狙う
NISA(少額投資非課税制度)を使えば、年間一定額までの配当金が非課税になります。
また、長期保有に向いた高配当株はNISAの成長投資枠との相性も良いと言えます。
もちろん、成長投資枠も投資信託で分配金再投資が最強、という考え方もありますので、NISAの成長投資枠の利用方法については次の記事も参考にしてください。

権利月の分散で毎月配当を実現
- 1月〜12月の権利確定銘柄を組み合わせることで、毎月配当金が届くポートフォリオが作れます。
- 「配当カレンダー」を作って、月ごとの受取予定を可視化するとモチベーションUP!
配当金は“再投資”で資産形成を加速
- "おこづかい"といいつつ、受け取った配当金はできるだけ使わずに、再び高配当株に投資することで複利効果が生まれます。
- 「配当金で新しい株を買う」→「さらに配当が増える」→「雪だるま式に資産が育つ」
- 長期的には、元本を減らさずに収入を増やす理想的な運用スタイルに。
なお、複利効果については次の記事で図解で詳しく解説していますのでよろしければご覧ださい。

配当金だけに頼らない“バランス投資”も意識
- 高配当株は魅力的ですが、景気敏感な業種や減配リスクもあります。
- 成長株・インデックス投資・優待株などを組み合わせて、リスク分散を図ろう。
📌 まとめ
12月の権利銘柄は優秀な銘柄が多いので目移りします😁
個別銘柄でも権利確定月を分散させてポートフォリオを組めば、毎月配当金が届く“おこづかい生活”も夢じゃありません。なんといっても自分で銘柄選定を行える楽しみがありますね。
今回紹介した銘柄を参考に、あなたの資産形成プランにぜひ組み込んでみてください。

