【2025年版】FANG+とは?構成銘柄・特徴・投資メリットを解説
米国テック・グロース企業を中心に構成された株価指数であるFANG+(ファング・プラス)は、成長テーマに投資したい日本の投資家から注目を集めています。
「AI・クラウド・半導体・インターネット広告など、今後成長が見込まれる分野をまとめて取り込みたい」というニーズにマッチした指数です。
本記事では、FANG+の構成銘柄・最新構成比率・特徴・メリット・注意点を詳しく解説します。さらに半年で65%という驚異的なパフォーマンスの背景や、10銘柄限定というリスクについても触れます。
FANG+とは?

FANG+は、米国株式市場において成長著しいテック関連企業を10社前後選定し、その株価をもとに算出される株価指数です。
日本の投資信託の中にも、この指数をベンチマークとするファンド(例えば「iFreeNEXT FANG+インデックス」)があります。個別株の選定や分析を行わなくても、成長株にまとめて投資できる点が魅力です。
ただし、構成銘柄や組入比率は定期的に見直されるため、投資前には最新の情報を確認することが重要です。
最新の構成銘柄(10銘柄・2025年10月31日基準)
| 順位 | 銘柄(和名) | ティッカー | 構成比率 |
|---|---|---|---|
| 1 | クラウドストライク・ホールディングス | CRWD | 11.10% |
| 2 | エヌビディア | NVDA | 11.00% |
| 3 | アップル | AAPL | 10.50% |
| 4 | アルファベットA | GOOGL | 10.40% |
| 5 | ブロードコム | AVGO | 10.00% |
| 6 | マイクロソフト | MSFT | 9.50% |
| 7 | サービスナウ | NOW | 9.10% |
| 8 | アマゾン・ドットコム | AMZN | 8.90% |
| 9 | ネットフリックス | NFLX | 8.20% |
| 10 | メタ・プラットフォームズ | META | 7.90% |
構成銘柄は運用報告書や月次レポートで随時更新されるため、投資時には必ず最新情報を確認してください。
FANG+の特徴
FANG+は、わずか10銘柄で構成されているため、1社の株価動向が指数全体に大きく影響します。その一方で、構成比率は上位銘柄でも10%前後に抑えられており、極端に偏ることを避けています。
さらに、構成銘柄を見ると、AI分野のNVIDIA、クラウド・SaaSのMicrosoftやServiceNow、インターネット広告やSNSのMetaやAlphabet、動画配信のNetflix、EC・クラウドのAmazonなどとなっています。
今後の成長が期待される分野を幅広く網羅しており、成長テーマを一括で取得できる点が特徴です。
また、日本国内では「iFreeNEXT FANG+インデックス」などの投資信託を通じて手軽にアクセスできるため、個人投資家にとっても魅力的な指数となっています。
FANG+に投資するメリット
FANG+に投資する最大のメリットは、世界を牽引するテック企業にまとめて投資できることです。個別株では高額になりがちな銘柄も、指数連動型のファンドであれば少額から参加可能です。
また、構成銘柄はAIやクラウド、半導体、広告など成長分野が中心であるため、市場が追い風であれば、個別株より効率的に成長株の恩恵を受けられるのも魅力です。
以下に示されているように、FANG+を構成するビッグテックの成長は過去10年間で約7倍の成長を遂げています。

半年で65%という驚異的なパフォーマンス
FANG+連動ファンドは、直近半年で約65%という驚異的なリターンを記録しました。
これは、NVIDIAをはじめとするAI・半導体銘柄や、Microsoft・Google・Meta・Amazonなどのクラウドや広告事業が同時に好業績を示したことが要因です。さらに米国の金利低下・利下げ観測が追い風となったことも要因となっています。
この短期間の大幅上昇は、成長テーマに集中投資するFANG+の特徴を表しています。
以下はFANG+、オールカントリー、S&P500、NASDAQ100の過去数年間の比較チャートです。FANG+の圧倒的なパフォーマンスが確認できます。

10社限定のデメリット・リスク
一方、FANG+は10銘柄に限定されているため、集中リスクが高いことを理解する必要があります。1社の業績や決算内容が指数全体に与える影響が大きく、個別株リスクが直接反映されやすい構造です。
また、IT・コミュニケーションサービスなど特定セクターに偏っているため、金利上昇や規制強化といったマクロ要因に敏感です。
さらに、FANG+の銘柄入れ替えは柔軟ではなく、急成長する新興企業がすぐに追加されるわけではない点にも注意してください。指数としての鮮度が下がるリスクはあります。
そして、やはり値動きの荒さがデメリットとなりますので、以下に短期チャートを引用して見てみましょう。4月の下落局面では最も大きく下げていることが確認できます。

それでも11月まで持っていれば結局は一番プラスとなっていることもわかります。つまり短期的な大幅下落を許容して、目をつぶって投資できる人向けと言えるでしょう。
値動きの荒さがデメリットという言い方をしましたが、メリットでもあるわけです。
構成銘柄の変動(入れ替わり履歴)

FANG+の構成銘柄は定期的に見直されます。過去にはBaiduやAlibabaが組み入れられていた時期もありましたが、現在はより米国中心の銘柄に変更されています。
このような入れ替わりは市場環境や成長テーマの変化を反映しており、投資家は最新の月次レポートや運用報告書で常に構成を確認することが推奨されます。
投資に向いている人
| 観点 | FANG+ | S&P500・全世界株 |
|---|---|---|
| 投資対象の特徴 | AI・クラウド・半導体などの成長テーマに集中 | 国・業種ともに幅広く分散 |
| 銘柄数 | 約10銘柄に集中 | 数百〜数千銘柄に分散 |
| 値動き(ボラティリティ) | 非常に大きい | 比較的安定 |
| 向いている人 |
・成長テーマに長期強気 ・短期の大幅下落に耐えられる人 |
・価格変動が苦手な人 ・安定した長期インデックス中心にしたい人 |
| 向いていない人 | ・値動きの激しさを許容できない人 | ・短期で結果を求める人 |
| NISAつみたて投資枠 |
投資可能 筆者見解:つみたて投資枠での投資も「あり」 |
投資可能 つみたて投資枠での投資は王道 |
| NISA成長投資枠 |
あまり推奨しない 理由:10銘柄集中なのに信託報酬が高い(0.7%台) |
成長投資枠での投資でも王道 |
| 代替案 |
成長投資枠なら → 個別で10銘柄を保有するという選択肢もあり |
ー |
| コスト面の考え方 | 高コストは長期では無視できない影響 | 低コストのインデックス商品が多数 |
| 今後の制度変更へのスタンス |
NISAの「売却枠即復活」が実現すれば → 個別で10銘柄投資の魅力がさらに高まる |
ー |
FANG+は、AI・クラウド・半導体などの成長テーマについて長期的に強気な投資家や、個別株分析が難しいが成長株に投資したい人に向いています。短期的な大幅下落が気にならないメンタルも必要です。
一方で、値動きが激しいことを許容できない人や、長期で安定したインデックスを中心にしたい人には、S&P500や全世界株の方が適しています。
ここで挙げている銘柄はいずれもNISAのつみたて投資枠で投資可能です。FANG+をつみたてするのは不安に感じる方が多いようですが、筆者はつみたて投資枠での投資もありだと考えています。つみたて投資枠では投資信託しか買えないため、有力な選択肢となります。
逆に、成長投資枠でのFANG+投資はあまり推奨しません。FANG+はたかだか10銘柄への投資であるのに手数料が高いためです。それであれば、個別で10銘柄買えばよいという考え方ができます。もちろん、銘柄入れ替えを追いかける手間は生じますが、0.7%台の手数料は長期では馬鹿になりません。手間をかける価値はあると考えています。売却したNISA枠の即復活という拡充が実現すれば、より一層そういった考え方にいきつきます。
まとめ
FANG+は、AIやクラウド、半導体、広告など、次の10年を牽引する成長テーマをまとめて取得できる指数です。
直近半年で65%という驚異的なリターンを示す一方、10銘柄に限定されることによる集中リスクも抱えています。
投資家は、この高リスク・高リターンの特性を理解したうえで、ポートフォリオのサテライトとして活用するのが望ましいと考えられます。

