ピックアップした東計電算が大増配!連日ストップ高になったので答え合わせしてみた
2026年1月、私は「今週のピックアップ銘柄」で東計電算(4746)を紹介しました。
当時の記事の内容は、
「財務鉄壁、12期連続増配中で配当利回り4.1%の安定高配当株」
です。

自己資本比率の高さ、安定した業績、連続増配、そして配当利回り4.1%。
「これはなかなか面白い高配当株ではないか」と考え、私自身も大納会でS株を買い始めていました。
あれから約7カ月。
こんなことになるとは思っていませんでした。
2026年8月、東計電算は大幅な増配を発表。さらに株式分割も発表され、株価は8月4日、5日と2日連続でストップ高になりました。8月14日の終値は6,500円です。
今回は、1月にピックアップしたときの分析を振り返りながら、「あのときの見立ては正しかったのか?」を答え合わせしてみます。
2026年1月、東計電算をピックアップした理由
当時の東計電算は、情報処理・ソフトウェア開発などを手掛ける独立系の情報処理サービス会社でした。
私が注目したのは、まず業績の安定感です。
過去10年間で9期が増収、8期が増益。2026年12月期も過去最高益を更新する見通しでした。
さらに自己資本比率は約80%。財務面でもかなり安心感があります。
そして、当時すでに12期連続増配中。配当利回りは約4.1%でした。
つまり、「急成長するかもしれない夢の銘柄」というより、安定した業績を背景に、じわじわ利益と配当を増やしていく銘柄として見ていたわけです。
「配当性向30%」にも注目していた
当時の記事で、私が特に注目していたのが株主還元方針です。
東計電算は、配当性向30%を目安に、利益成長に応じた持続的な増配を掲げていました。
実際、それまで12期連続で増配していたため、「増配方針を掲げているだけ」という印象でもありませんでした。
業績が伸びる。
利益が増える。
その利益成長に合わせて配当も増える。
この流れが続くのであれば、高配当株として長期保有する面白さがあります。
当時の私は、ここをかなり評価していました。
そして大納会には、実際にS株で購入を開始しています。
まさかの大増配。年間配当は476.5円へ
そして2026年8月3日。
東計電算が2026年12月期の配当予想を大幅に修正しました。
年間配当は従来予想の173円から、なんと476.5円へ。
前回予想から303.5円の増配です。
2025年12月期の年間配当173円と比べても、303.5円増える見込みとなりました。
増配率を計算すると約175%。
いや、増配ってそういう意味やったっけ……?
「ちょっとずつ増やしてくれる安定増配株」と思っていたら、いきなり配当が約2.75倍です。
13期連続増配となる見込みで、年間配当476.5円という、とんでもない数字になりました。
なぜ、ここまで増配できたのか?
もちろん、単純に本業の利益が爆発的に増えたから、という話ではありません。
今回の大きなポイントは、保有していた上場有価証券の一部を売却することによる投資有価証券売却益です。
東計電算は、この売却によって約43億円の特別利益を計上する見込みとなりました。
これにより、2026年12月期の純利益予想も従来の55億100万円から86億100万円へ上方修正。
そして、その利益を株主還元につなげる形で、期末配当予想を大幅に引き上げています。
つまり今回の大増配は、本業の利益だけで毎年390円を配り続けられるようになった、という意味ではありません。
ここは冷静に見ておきたいところです。
さらに1株を4株に株式分割
東計電算は今回の発表で、株式分割も発表しました。
2026年10月1日を効力発生日として、1株を4株に分割します。
現在の株価が6,500円なら、単純計算では分割後の投資単位は約1,625円。
これによって投資単位当たりの金額を引き下げ、流動性の向上や投資家層の拡大を狙っています。
高配当株として見ると、配当額だけでなく、こうした株式分割まで同時に発表されたこともインパクトが大きかったと思います。
そして市場の反応は、かなり強烈でした。
8月4日、5日と2日連続ストップ高
8月3日の引け後に発表された今回の材料を受け、翌4日の東計電算はストップ高。
前日比705円高の5,630円まで上昇しました。
さらに翌5日も買いが続き、終値は6,630円。
この日もストップ高となり、2日連続ストップ高です。
1月の記事を書いたとき、私は「ここから明確な上昇トレンドへの復帰に期待したい」と書いていました。
まさか半年ちょっと後に、こんな派手な形で答えが返ってくるとは思いませんでした。
1月の分析、どこまで当たっていた?
では、肝心の答え合わせです。
個人的には、「銘柄選びの方向性は当たっていた。ただし、今回の大増配までは完全に想定外」という評価です。
1月時点で評価していたのは、安定した業績、財務の健全性、連続増配、そして利益成長に応じた株主還元でした。
この部分は現在も東計電算の魅力として残っています。
一方で、今回の配当476.5円という数字は、投資有価証券の売却益という特殊要因が大きく関係しています。
「配当性向30%を目安に、利益成長に応じて増配する会社」という見方から、いきなり「年間476.5円の超高配当株」になるところまでは予想していませんでした。
つまり、
銘柄の本質的な魅力は評価できていた。
でも今回の爆発は予想していなかった。
これが正直なところです。
1月に買い始めていて、本当によかった
1月の記事には、私はこう書いていました。
「筆者は大納会にて、S株で購入を開始しました」
つまり、当時の自分の投資判断が記事として残っています。
これがなかったら、今になって「東計電算は昔から注目していました」と言っても、ただの後出しに見えます。
でも、2026年1月3日に公開した記事が残っている。
当時の株価指標も、配当利回りも、評価したポイントも、実際に買い始めたことも残っている。
だから今回は、自分自身の投資判断をリアルタイムで答え合わせできるわけです。
これはなかなか面白い。
ブログ、意外と投資記録としても役に立ちます。
ただし、今から買うなら話は別
ここまで東計電算が上昇すると、「じゃあ今から買えばいいの?」という話になります。
私は、そこは少し慎重に考えたいです。
8月14日の終値は6,500円。
年間配当476.5円を単純に現在株価で割ると、予想配当利回りは約7.3%になります。
数字だけを見ると、かなり魅力的です。
ただし、今回の増配には投資有価証券の売却益という一時的な要因が含まれています。
また、10月には1対4の株式分割も予定されています。
したがって、「7%超の高配当株だから今から買う」と単純に判断するのではなく、今回の増配が今後の継続的な株主還元にどうつながるのかを見ていく必要があると思います。
東計電算は「答え合わせ」ができる銘柄になった
2026年1月に東計電算をピックアップしたとき、私は「財務鉄壁、12期連続増配中で配当利回り4.1%の安定高配当株」と評価しました。
それから約7カ月。
13期連続増配となる見込みになり、年間配当は476.5円へ。
さらに1対4の株式分割を発表し、株価は2日連続ストップ高。
そして現在の株価は6,500円です。
もちろん、今回の大増配を1月時点で予想できていたわけではありません。
だからこそ、今回の記事は「東計電算を当てた!」という話ではなく、
「当時、自分がどこを見てこの銘柄を選んだのか。そして、その後どうなったのか」
を振り返る記事にしました。
今後も「今週のピックアップ銘柄」で紹介した銘柄について、時間が経ったら答え合わせをしてみたいと思います。
当たっているかもしれない。
盛大に外れているかもしれない。
でも、どちらに転んでも記事になります。
これは個人投資家ブログとして、なかなかおいしいシリーズかもしれません。


