【今週のピックアップ銘柄】SBI HDー2025年12月2週ー
ネット証券、保険、銀行に企業投資まで手掛ける総合金融会社の最大手:SBI HD
今週のピックアップ銘柄:SBI HD(8473)
SBI HDは、おそらくお世話になっている方も多い国内最大手のネット証券会社であり、総合金融会社です。
オンライン証券・銀行・保険の金融サービスをコアビジネスに資産運用・投資・暗号資産へと金融テクノロジーの融合をベースに金融商品サービスを提供環境技術まで、幅広い分野で業界をリードしています。

セグメント構成は以下の通りです。金融サービスで82.3%となっています。

海外売上は18.9%と小さめで、ほぼ日本国内での事業が中心となっています。

SBI HDの注目点
業績が好調で株価も堅調に推移しているSBI HDですが、その注目点について見ていきます。
NISAの追い風もあり証券口座数が急増
国の政策の追い風を受けて、これまでになく投資に注目が集まっている昨今、SBI証券の口座数も右肩上がりです。国内の証券口座数ではNo.1の地位を築いています。NISA口座の開設数は全人口の37%程度との統計もありますので、今後もまだまだ伸びていく余地があります。
預かり資産残高は50兆円の大台を突破したとの発表もありました。ネット証券No.1の地位を長らく築いてきています。
もちろん、証券口座数が増えても”ゼロ革命”により売買手数料は基本無料です。したがって、収益を増やすにはここから如何にして有料サービスまで引っ張れるかにかかっています。
第4のメガバンク構想
SBI HDは2025/12/17にIPO予定のSBI新生銀行を中心とした第4のメガバンク構想を立ち上げています。全国の地方銀行と連携を強化してメガバンクに匹敵する規模までの成長を見込んでいるということです。地方銀行の再編も相まって期待が高まっています。
SBI HDの株価指標
PER、PBR、配当利回りの水準
PERは7.35倍で割安となっています。
一方、PBRは1.45倍で過去5年間レンジで割高です。

そして配当利回りは直近で約2.55%となっています。株価が堅調に上昇した結果、過去数年で見て最低水準です。過去には5%を超える水準もありましたので少し物足りない状況ではあります。

株価推移
6カ月の日足チャートを見ると、8月からヨコヨコの展開となっています。

そして5年の週足チャートでは2023年から大きく上昇しています。特に2025年に入ってからの上昇がかなり大きいことがわかります。26週線がサポートになることが多いため、押し目としては26週線がねらい目といえるでしょう。

SBI HDの株主還元と業績推移
株主還元の方針については、配当性向30%以上を目標としているもののDOEや累進配当の文言はありません。それでも近年の配当金の伸びは非常に優秀です。

さらに通期業績推移は2020年あたりから大きく上がってきており、今期も過去最高益の見通しです。

金融業ですので自己資本比率は問いません。自己資本は積み上げ傾向です。

今週のピックアップ銘柄:SBI HDまとめ
SBI HDは国内最大手のネット証券会社で、第4のメガバンク構想の中核を担う総合金融会社でもあります。現在は株価が上昇しているため高配当ではありませんが、業績は好調なため、高い確度で大幅な増配が見込めます。
筆者は未保有ですが、今年の8月からヨコヨコの状態ので中期線が株価に追いついてきています。購入にはいいタイミングだと考えていますが、できれば26週線まで落ちてくるタイミングを狙って購入したいと考えています。およそ3,200円あたりを一つの目安としています。
以降は市場概況です。
市場概況:引き続きAIからバリューへの資金シフト
ここでは、主要な指標を見ながら今週を振り返りつつ、次週での立ち回り方、戦略を考えたていきます。
主要指標


日経平均PERの推移
過去のPER推移からみた日経平均のPERレンジは総悲観で12倍、総楽観で16倍。
そして現在のPERは19倍からは陥落したもののいまだ18倍台で大幅高のままです。
なお、下の図の薄い緑のレンジがPER14~16倍となりますが、日経平均は最近の調整によりこのレンジに近づいていく推移となっています。


株価の上昇は来期のEPS成長を先取りしたものである、ということは毎週ふれています。つまり、赤線が下落する(株価が下がる)か、薄い緑レンジが上昇する(EPSが上がる、適正PERレンジを引き上げる)の何れかが起きます。
現状の推移は、EPS、株価とも横ばいの状況で乖離も横ばいです。
なお、今の価格帯だと下図のEPS成長率表中の赤いセルに位置しています。EPSは決算開始前の値に固定しています。今の株価だとEPSが10%成長してもPER17倍台ですので、次の決算でさらにEPS成長を実現する必要があります。

10%成長の場合でPER15倍で42,834円です。年末にかけて暴落クラスの下げが来たとしてもその辺りが約20%の下落になり、下限の目安と考えています。
騰落レシオ

今週も良い決算を出した銘柄を中心に個別の物色が続いています。先週に続いてTOPIXが強い展開となっており、最高値を更新しています。騰落レシオはそれほど過熱感はありません。
ちなみに、筆者は「25日の騰落レシオが90を下回る水準で買う」、という単純なルールだけでもかなり勝率が上がると考えています。
銘柄の選別は大事になりますが、上値余地のある現物はガチホ継続です。
空売り比率

今週は40を超える日が多くなっていたものの、方向感に欠ける展開でした。
投資主体別 売買状況

先週はわずかながら海外勢が買い越しに転じています。逆に証券自己と信託銀行が売っています。また、事業法人は順当に買いを継続しています。個人も買い越し。
市場概況まとめ
日経平均のPERは過去レンジ(12〜16倍)の上限を超えています。このままEPSの伸びが伴わないまま株価が上昇すると、PERが16倍を超える危険な兆候となります。
つまり現在の株価水準は「かなり割高」と評価されるので、今後の企業収益の伸びが伴うかどうかが最大の焦点。





