【今週のピックアップ銘柄】オリエンタルコンサルタンツHDー2025年8月4週ー

上方修正、さらに増配と分割で注目:オリエンタルコンサルタンツHD

今週のピックアップ銘柄:オリエンタルコンサルタンツ(2498)
海外建設コンサルで業界トップの同社、2025年9月期決算 で業績の上方修正、20円(10%)の増配、と9/30で株式2分割を発表。
✅ 今週のピックアップ銘柄:オリエンタルコンサルタンツHDの注目ポイント
- 好決算(2025年9月期第3四半期)で市場予想を上回る内容
- 増配発表による株主還元強化
- 株価上昇からの株式分割で購入単価の引き下げ。買い需要の誘い込み。
- 通期業績推移の安定した上昇、連続増配が魅力
- 建設コンサルで海外市場トップ、防災関連で国策的な追い風
以下にMINKABU PRESSを引用します。
📊 投資家心理と行動ファイナンスの視点
- 上方修正+連続増配=理想的な業績推移で株主還元
- 「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」による公共工事の執行が追い風。
- 株価が上昇中での株式分割で買い需要が旺盛
📉 リスク要因と留意点
- 政権交代や予算方針の変更により、支援が縮小する可能性あり
- 特に石破政権下で注目されているが、政局の不安定化でテーマ性が揺らぐ懸念
🧭 投資戦略ヒント
- 上方修正・連続増配・自社株買い・国策銘柄という“4点セット”は短期・中期の株価押し上げ要因
- 官公庁との取引が多く、海外市場トップ、通期業績推移の安定上昇が魅力
✅今週のピックアップ銘柄:オリエンタルコンサルタンツHD まとめ
今回の決算を受けて、あらためて業績が好調であることと増配による株主還元意識の高さが鮮明になりました。
従来から還元性と安定性に定評のあるオリエンタルコンサルタンツHDですが、さらに魅力度が増したと言えます。
ただ現状の日経平均は過熱感を伴って上がっていることに加え、オリエンタルコンサルタンツHDも例にもれず大幅に上昇中です。
そのため、割安性の観点で物足りなさがあります。
そこで筆者は配当利回り4%が意識される節目の5500円を下回るような状況を待って購入したいと考えています。
以降は市場概況です。
市場概況:史上最高値更新も、過熱感あり慎重姿勢へ
📅 週間市場概況(2025年8月18日〜22日)
8月18日(月)|日経平均:43,714円(+336円)
- 連日の最高値更新。先物主導で買いが入り、リスク選好の地合い。
- 円安進行(1ドル=147円台)で輸出関連株(トヨタ、スズキなど)に買い。
- ソフトバンクG、サンリオ、三越伊勢丹などが活況。
- 半導体株は米関税懸念で売り(レーザーテック、ディスコなど)
19日(火)|日経平均:43,512円(-202円)
- 利益確定売りが優勢。前日の急騰の反動。
- 米ナスダック続落や中国経済指標の弱さが重し。
- 銀行株や保険株は金利上昇期待で底堅い。
20日(水)|日経平均:43,289円(-223円)
- ジャクソンホール会議を控えた様子見ムード。
- 米利下げ期待とインフレ懸念が交錯し、方向感に乏しい展開。
- 機械受注統計は市場予想をやや下回り、景気懸念が浮上。
21日(木)|日経平均:42,610円(-679円)
- 大幅反落。米半導体関連の悪材料(エヌビディアの中国向け生産停止報道)で売り加速。
- ジャクソンホール会議前のポジション調整も影響。
- TOPIXも3100割れ目前まで下落。
8月22日(金)|日経平均:42,633円(+23円)
- 銀行・保険株は利ざや拡大期待で堅調。半導体株は引き続き軟調
- 小幅反発。4日ぶりの上昇。
- 円安進行(1ドル=148円台半ば)で輸出株が下支え。
- FRBパウエル議長の講演(日本時間22日夜)を控え、様子見ムードが継続。
- 銀行・保険株は利ざや拡大期待で堅調。半導体株は引き続き軟調
ここでは、主要な指標を見ながら今週を振り返りつつ、次週での立ち回り方、戦略を考えたいと思います。
🔢 主要指標(2025年8月22日時点)
日経平均 & TOPIX
史上最高値を付ける展開から、高値警戒で反落する局面。



日経平均PERの推移
過去のPER推移からみた日経平均のPERレンジは総悲観で12倍、総楽観で16倍です。
そして少し下げた日経平均ですがそれでもPERは17倍を超えた水準で、想定レンジを超えた動きになっています。
なお、下の図の薄い緑のレンジがPER14~16倍となりますが、まだこのレンジを上回っています。


このPERの上昇は、コロナ後のように来期のEPS上昇を先取りしているという見方が大勢ですが、それでも警戒が必要な水準です。
次の決算に向けて実際にEPSが上昇してくれないとまずい状況と言えます。
また、週末のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げに前向きな発言があったことで米国の3指数が上昇しています。
これをうけて、週明けはさらに上昇する場面があるかも知れません。
しかし、PPIの数値つまり企業側の物価指数はかなり強く、インフレの傾向が出始めています。そのため、実際に年2回の利下げができるかどうかはやや怪しいとみています。
2回の利下げが出来ない場合、株価には短期的にはマイナスですが、出遅れ勢(買いたくても買えていない人たち)が下支えし、大きな下げにはならないとも見ています。
騰落レシオ

今週も25日の騰落レシオで150を超過する場面があり、依然としてかなりの過熱感を伴っています。
なお、筆者は「25日の騰落レシオが90を下回る水準で買う」、という単純なルールだけでもかなり勝率が上がると考えています。
空売り比率

19日の火曜日から数日は空売り勢の巻き返しで40倍に近づく場面があり、株価も調整しました。しかし、いまだに40倍を切る推移が続いており、買い方優勢とみることができます。
投資主体別 売買状況とドル建て日経平均


先週はまた海外勢が買いに転じています。
また、事業法人による買いが継続的に続いていることで底堅い動きになっています。
なお、個人は利益確定売りが続いていますが、ここが買い越しに転じたとき、短期的には天井ということが出来そうです。
市場概況まとめ
日経平均のPERは過去レンジ(12〜16倍)の上限を超えている。このままEPSの伸びが伴わないまま株価が上昇すると、PERが16倍を超える危険な兆候となる。
つまり現在の株価水準は「かなり割高」と評価されるが、今後の企業収益の伸びが伴うかどうかが最大の焦点。
🌍 外国人買いの主な背景
- 日本株の相対的な割安感(PER・PBR水準)
- 米国株の割高感と利食い圧力
- 年間20兆円規模の自社株買い
- 緩和的な金融政策の継続
- 政策支援と構造改革の進展
- 円安基調による資金流入構造の変化
- 現物買いによる長期投資志向の強まり
図表などは世界の株価と日経平均先物 リアルタイム チャートを引用しています。




