【今週のピックアップ銘柄】浜松ホトニクスー2025年12月4週ー
世界最高峰の技術を持ち、世界シェア90%の圧倒的な光電子部品トップメーカー:浜松ホトニクス
今週のピックアップ銘柄:浜松ホトニクス(6965)
浜松ホトニクスは光電子部品のトップメーカーです。世界最高クラスの光技術を核に宇宙・天文・通信・医療・バイオ・半導体分野で使用される光センサ/光電子増倍管、光源、光学製品、カメラ、レーザ、システム/装置の製造販売しています。

セグメント構成は以下の通りです。光半導体や電子管などが主力となっています。

海外売上高では、日本、アジア、米国、欧州とバランスの良い比率となっています。

浜松ホトニクスの注目点
直近で株価が軟調な浜松ホトニクスですが、その注目点について見ていきます。
株価下落の原因とその見通し
今期の低調な株価は様々な要因から利益が圧迫されたことによります。その一つには、研究開発費の大幅な増加が挙げられます。
そして、医療・バイオ分野の需要が急減したことも利益を大きな要因です。
ただし、研究開発費の増加については一服することが以下に引用する2025年9月の決算資料にて提示されました。また、バイオ・医療分野の需要減退も落ち着く見通しが同決算資料にて示されています。
研究開発費にはM&Aの費用なども含まれていますが、そういった投資については2026年中に一巡する見通しです。そして2027年以降は研究開発やM&Aに投じた投資の回収フェーズに入ります。
株価でみてもおよそピークから1/3まで下落しており、十分に調整したあとです。ここからの利益増加フェーズでの株価の大幅上昇にも期待が持てます。
半導体製造に欠かせない世界トップクラスの技術力
浜松ホトニクスは半導体の製造・故障検査の分野で欠かせない技術を有しています。たとえば以下に引用するレーザー照射工程の照射技術は、半導体の中心であるHBMの製造において欠かせない技術です。そして浜松ホトニクスはこの技術の特許を取得しています。
量子コンピューターで注目の光技術
AIが一巡したら量子コンピューティング関連が次に来ると言われています。そして浜松ホトニクスは量子コンピューティングの分野でも欠かせない技術を有しています。光を使って量子コンピュータの量子ビットを操作するとき、やはり光電子増倍管が必要となるからです。
浜松ホトニクスは光電子増倍管においても世界シェア90%のトップメーカーです。以下に示すように、国が進める量子コンピュータの開発においても浜松ホトニクスの光電子増倍管を採用することが決まっています。
浜松ホトニクスの株価指標
PER、PBR、配当利回りの水準
PERは35.2倍、PBR1.56倍と東証平均との比較では割高ですが、元々65倍ものPERをつけていた銘柄ですので、高すぎるということはありません。いまは期待値が少し剥がれた分、割安といえます。


そして配当利回りは直近で約2.3%となっています。平均で約2.4%なので、およそ平均的な値ということができます。過去には3%を超える水準もありましたので少し物足りない状況ではありますが、配当より値上がり益を狙いたい銘柄です。

株価推移
6カ月の日足チャートを見ると、移動平均線をはさんで上下に振れています。大局は横ばいから上昇トレンドに移行するかどうかというタイミングです。

そして5年の週足チャートでは2023年から大きく下落しています。今年の4月に底値を付けて、そこからヨコヨコの展開です。やはりここからの上昇トレンド転換が期待されます。

浜松ホトニクスの株主還元と業績推移
株主還元の方針については、配当性向 30 %を目処にDOE3.5 %を下限とした安定配当を掲げています。近年は業績が不振ですので、配当金は横ばいです。

さらに通期業績推移は売上高は伸びていますが利益が近年低下しています。

自己資本比率は約70%で非常に優秀で、自己資本は積み上げ傾向です。

今週のピックアップ銘柄:浜松ホトニクスまとめ
浜松ホトニクスは世界最高峰の技術を持ち、世界シェア90%の圧倒的な光電子部品トップメーカーです。浜松ホトニクスにしか出来ないニッチな技術に強みがあります。近年は業績が低迷していましたが、業績面では底打ちから反転上昇が期待される局面です。
株主還元はDOE3.5%で下限配当を設定していますが、どちらかといえば値上がり益を取りたいロマン銘柄という位置づけです。
なお、筆者は未保有ですが、1,400円代まで下落するタイミングがあれば購入したいと考えて監視を続けています。
以降は市場概況です。
市場概況:米株好調・日本株も堅調で年末強含み
ここでは、主要な指標を見ながら今週を振り返りつつ、次週での立ち回り方、戦略を考えたていきます。
主要指標


日経平均PERの推移
過去のPER推移からみた日経平均のPERレンジは総悲観で12倍、総楽観で16倍。
そして現在のPERは直近で再び19倍で大幅高のままです。
なお、下の図の薄い緑のレンジがPER14~16倍となりますが、日経平均は横ばい推移のためこのレンジと乖離を保ったままとなっています。


株価の上昇は来期のEPS成長を先取りしたものである、ということは毎週ふれています。つまり、赤線が下落する(株価が下がる)か、薄い緑レンジが上昇する(EPSが上がる、適正PERレンジを引き上げる)の何れかが起きます。
現状の推移は、EPS、株価とも横ばいの状況で乖離も横ばいです。
なお、今の価格帯だと下図のEPS成長率表中の赤いセルに位置しています。EPSは決算開始前の値に固定しています。今の株価だとEPSが10%成長してもPER17倍台ですので、次の決算でさらにEPS成長を実現する必要があります。

10%成長の場合でPER15倍で42,834円です。年末年始にかけて暴落クラスの下げが来たとしてもその辺りが約20%の下落になり、下限の目安と考えています。
騰落レシオ

今週も良い決算を出した銘柄を中心に個別の物色が続いています。引き続きTOPIXが強い展開となっており、最高値を更新し続けています。海外投資家はすでに休暇に入っているので、出来高が細った薄商いの中、騰落レシオはかなり過熱気味です。
ちなみに、筆者は「25日の騰落レシオが90を下回る水準で買う」、という単純なルールだけでもかなり勝率が上がると考えています。
銘柄の選別は大事になりますが、上値余地のある現物はガチホ継続です。
投資主体別 売買状況

海外勢が売り越しに転じています。逆に証券自己が買っています。そんな中でも事業法人は順当に買いを継続しています。個人は現金では買いに転じていて、あまり良くない展開です。
市場概況まとめ
日経平均のPERは過去レンジ(12〜16倍)の上限を超えています。このままEPSの伸びが伴わないまま株価が上昇すると、PERが16倍を超える危険な兆候となります。
つまり現在の株価水準は「かなり割高」と評価されるので、今後の企業収益の伸びが伴うかどうかが最大の焦点。







