【今週のピックアップ銘柄】オリオンビール(IPO)ー2025年8月5週ー

DOE7.5%+配当利回り約5.2%+株主優待で注目:9月25日に上場のオリオンビール

今週のピックアップ銘柄:オリオンビール(409A)
2025年9月25日に新規上場予定のオリオンビールは、安定の業績、食料品セクターでDOE採用、そして高利回りになる見込みです!
沖縄県発祥の老舗ビールメーカーで、地域密着型のブランド力と観光需要に支えられた安定した収益基盤を持つ企業です。
そして近年はクラフトビールや海外展開にも注力し、成長余地を広げています。
✅ 今週のピックアップ銘柄:オリオンビールの注目ポイント
株式売出届出目論見書で配当性向50%、配当政策DOE7.5%を宣言しています。

また、一株配40円、初値見通し770円で利回りは5.2%にもなり、さらに1000株保有で株主優待つきとお得感あり。
そしてPER9.5倍、PBR1.5倍で食料品セクターとしては割安感が強いです。
仮に30%ほどの上昇があったとしても利回りは4%ほどなので、全然買える水準かと思います。
オリオンビールの売上げセグメント
ビールで約80%、ホテル観光事業で20%です。アサヒグループとの協業もあり、沖縄県内ではアサヒビールも販売しています。

観光事業ではオリオンホテルを運営、有名な美ら海水族館、ジャングリア沖縄とも連携しています。
📊 オリオンビール≒沖縄と観光
このように、年間1,000万人の観光旅行者が訪れるアジア有数の観光である沖縄を基盤に沖縄色の強い事業を展開しています。
7月に開業したばかりのジャングリア沖縄はさらに沖縄観光の成長を促すと明記されていますね。

📉 オリオンビールの収益性
2023年3月期から2025年3月期の売上高の成長は12.3%と、競合と比べても高い成長率を示しています。
また、ROEは10.8%と基準となる8%を余裕でクリア、文句なく高いです。

沖縄県内のビール販売シェアは脅威の83.8%、そして今後の成長が期待されるドライバーとして海外売上高の成長率があり、37.9%と高い数字を記録しています。
台湾、オーストラリア、米国、韓国などでの展開を進めており、まだまだ伸びしろが大きいと考えられます。

🧭 オリオンビールのIPO申し込みの流れ
IPO(新規公開株)に申し込むには、証券会社を通じて以下のステップを踏む必要があります。
項目 | 日程 | 曜日 |
---|---|---|
仮条件決定 | 2025年9月8日 | 月曜日 |
ブックビルディング期間 | 2025年9月9日〜9月12日 | 火〜金 |
売出価格決定 | 2025年9月16日 | 火曜日 |
購入申込期間 | 2025年9月17日〜9月22日 | 水〜月 |
上場日 | 2025年9月25日 | 水曜日 |
仮条件決定(9月8日・月)
- 企業が提示する「想定価格帯」が決定されます(例:1,800円〜2,000円など)。
- この価格帯をもとに、投資家はブックビルディングで希望価格を提示します。
ブックビルディング期間(9月9日〜9月12日・火〜金)
- 証券会社のIPOページから「需要申告(ブックビルディング)」を行います。
- 希望する株数と価格(通常は仮条件の上限)を入力。
- この段階では資金拘束はなく、抽選のためのエントリーです。
📌 ポイント:事前に証券口座を開設しておく必要あり。複数の証券会社から申し込むと当選確率が上がります。
売出価格決定(9月16日・火)
- 仮条件と需要状況をもとに、正式な「公募価格」が決定されます。
- 例:仮条件1,800〜2,000円 → 売出価格1,950円に決定
購入申込期間(9月17日〜9月22日・水〜月)
- 当選者はこの期間中に「購入申込」を行い、資金を入金します。
- 申込しないと当選が無効になるので注意。
📌 ポイント:証券会社によって申込締切時間が異なるため、早めの対応が安心。落選の場合は資金拘束なし。
上場日(9月25日・水)
- 株式が市場に上場し、売買が可能になります。
- 初値が公募価格を上回るかどうかが注目ポイント。
📌 ポイント:初値売りを狙う場合は、上場日の朝に成行注文を出すのが一般的。
✅今週のピックアップ銘柄:オリオンビール まとめ
オリオンビールのIPOは、単なる上場ではなく「地域ブランドの資本市場デビュー」とも言える象徴的なイベントになりそうだと感じています。
投資家としては、短期の初値狙いと中長期のブランド成長投資の両面から戦略を立てることが重要です。
筆者はなるべく多くの当選を目指して臨み、初値上昇で一部を利確、一部は長期で保有したいと考えています。
松井証券なら資金量に関係ない抽選をしてくれるので、筆者は松井証券から申し込みます。松井証券では入金も当選後でいいので資金ロックが発生しない点も利点ですね。
以降は市場概況です。
市場概況:週を通じて堅調に推移し、42,000円台を維持
ここでは、主要な指標を見ながら今週を振り返りつつ、次週での立ち回り方、戦略を考えたいと思います。
🔢 主要指標(2025年8月29日時点)
日経平均 & TOPIX
パウエルFRB議長のジャクソンホールでのハト派発言から米国3指数が上昇する流れから始まるも高値は限定的、火曜日移行は反落する局面。


日経平均PERの推移
毎週しつこく書いてますが、過去のPER推移からみた日経平均のPERレンジは総悲観で12倍、総楽観で16倍。
そして少し下げた日経平均ですがそれでもPERは17倍を超えた水準で、想定レンジを超えた動きになっています。
なお、下の図の薄い緑のレンジがPER14~16倍となりますが、まだこのレンジを上回っています。


バリュエーション面では割高であることを十分意識したうえで取引に臨みましょう。
騰落レシオ

今週は騰落レシオが低下傾向となり、6日は約90とようやく過熱間が冷めてきています。
いまだ25日は130弱ですので、エントリーはさらに下げてからと考えています。
なお、筆者は「25日の騰落レシオが90を下回る水準で買う」、という単純なルールだけでもかなり勝率が上がると考えています。
空売り比率

今週も40倍を切る推移が続いており、買い方優勢とみることができます。
投資主体別 売買状況とドル建て日経平均


先週は海外勢が売りに転じています。反対に個人が買いに転じているため、天井でよくあるパターンが現れています。
ただし、事業法人による買いが継続的に続いていることで底堅い動きになっています。
市場概況まとめ
日経平均のPERは過去レンジ(12〜16倍)の上限を超えている。このままEPSの伸びが伴わないまま株価が上昇すると、PERが16倍を超える危険な兆候となる。
つまり現在の株価水準は「かなり割高」と評価されるが、今後の企業収益の伸びが伴うかどうかが最大の焦点。
図表などは世界の株価と日経平均先物 リアルタイム チャートを引用しています。





