投資家必見!暗号資産イーサリアムの魅力とビットコインとの違い
- イーサリアムとビットコインの違いや用途、仕組み
- イーサリアムのメリット・ステーキング利回り・将来性
- PoW・PoS・DeFi・NFT・DAO・Web3などの重要用語
暗号資産(仮想通貨)の世界では「ビットコイン=デジタルゴールド」というイメージが強く、投資家の間でも長らく王者としての地位を保っています。

一方で、近年注目を集めているのが イーサリアム(Ethereum, ETH) です。

イーサリアムはチャート上でも直近で史上最高値を更新したばかりの暗号資産で、それだけでも活況ぶりが分かります。
このイーサリアムは単なる“通貨”ではなく、アプリケーションのプラットフォームとして機能し、DeFi(分散型金融)やNFT、DAOなどの最前線を支えています。
DeFiてなによ?という方に向けた解説も後々、ふれていきますのでご安心ください。
この記事では、ビットコインと比較しながらイーサリアムの圧倒的な強みと、投資対象としての魅力を詳しく解説します。
暗号資産:ビットコインとイーサリアムの違い
両者は同じ「暗号資産」ではありますが、その設計思想や役割は大きく異なります。
| 項目 | ビットコイン | イーサリアム |
|---|---|---|
| 目的 | デジタルゴールド(価値保存・送金) | 分散型アプリの基盤(スマートコントラクト) |
| 発行上限 | 2,100万BTCで固定 | 上限なし(バーンによりデフレ局面も) |
| コンセンサス方式 | PoW(プルーフ・オブ・ワーク) | PoS(プルーフ・オブ・ステーク) |
| 主な用途 | 価値保存、国際送金 | DeFi、NFT、DAO、DApps開発など |
| 処理速度 | 約10分/ブロック | 約12秒/ブロック(高速) |
上の表でも難しい言葉がありますが、後々説明していきます。まずは目的、用途の違いに注目して理解することが大事です。
表からもわかるように、ビットコインは「価値の保存」と「送金」に特化した通貨です。
一方、イーサリアムはアプリケーションが動作するためのプラットフォームとして進化しています。通貨のみでなく具体的な機能性が備わっているということが大きな違いですね。
つまり用途や仕組みが異なるため、投資や活用の目的によって選択が変わります。
暗号資産:イーサリアムの圧倒的なメリット
スマートコントラクトで応用範囲が広い
イーサリアムの最大の特徴は、スマートコントラクトと呼ばれる自動契約機能です。
つまりこの機能により、中央管理者がいなくても「条件を満たせば自動で実行される契約」をブロックチェーン上に構築できるというわけです。
なお、ブロックチェーンやマイニングについては以下の記事にて解説しているのでよろしければご覧ください。

「それじゃよくわからん!」、という方に向けた具体例を以下に記載します。
DeFi(分散型金融)
DeFiは「Decentralized Finance」の略です。銀行や証券会社など中央管理者を介さずに、ブロックチェーン上で融資・資産運用・取引などの金融サービスを行える仕組みです。
NFT(非代替性トークン)
NFTは「Non-Fungible Token」の略です。デジタルデータに唯一性を持たせ、所有権や希少性を証明できるトークンです。デジタルアートやゲームアイテムなどで広く活用されています。
DAO(自律分散型組織)
DAOは「Decentralized Autonomous Organization」の略です。ブロックチェーン上でルールを自動化した組織運営が可能な仕組みです。投票や意思決定が透明化され、中央管理者なしで運営できます。

ここでは、とにかく柔軟な処理が自動で行える、という感じの理解で問題ないでしょう。
イーサリアムはエネルギー効率が高い(PoS移行)

2022年の大型アップデートにより、イーサリアムはPoWからPoSへ完全移行。エネルギー消費量は従来の99%以上削減され、環境負荷が大幅に低下しました。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)とは
PoWは「Proof of Work」の略です。マイニングと呼ばれる計算作業によりブロックを承認する方式です。上の図でいえば一生懸命に掘っているイメージです。大量の電力を消費する代わりに、ネットワークの安全性を確保します。ビットコインで採用されている仕組みです。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは
PoSは「Proof of Stake」の略です。通貨を保有してネットワークに預けることでブロック承認の権利を得る方式です。上の図でいえば単に通貨を預けるだけです。PoWに比べて電力消費が少なく、環境に優しいのが特徴です。
イーサリアムはステーキングで利回りを得られる
イーサリアムを保有し、ネットワークに預けることで報酬を得られる「ステーキング」は、平均利回り年率3〜6%で安定した運用が可能です。

つまり、銀行の預金みたいに預けておくだけで勝手に資産が増えるということですね。しかし利回りは銀行預金とは比べ物にならないほど高いのが利点です。
イーサリアムはPoSを採用しているため、ステーキングという仕組みが成立します。
つまりイーサリアムを預ける人が多ければ多いほどシステムが堅牢になるので、どんどん預けてほしい、ということです。預ける方も利回りが得られてwin-winですね。
イーサリアムは将来性が高いエコシステム
数多くの世界中のプロジェクトがイーサリアム基盤で開発されています。
そのため、イーサリアムはこれまでに説明してきたDeFiやNFTマーケットの中心的存在となっています。
そしてWeb3のOSとして確固たる地位を築いているのが特徴です。
Web3とは
「次世代の分散型インターネット」を指します。ブロックチェーン技術を基盤に、ユーザー自身がデータや資産を管理できる仕組みです。中央集権的なサービスに依存せず、DeFiやNFT、DAOなどのアプリケーションがWeb3上で動作します。
暗号資産:イーサリアムの課題とデメリット
イーサリアムは非常に多くの可能性を持つ暗号資産ですが、投資や利用にあたっては注意すべき課題も存在します。
具体的には、以下のポイントを理解しておくことが重要です。
このように、イーサリアムは魅力的な投資対象である一方で、手数料や規制、技術面でのリスクがあることを理解したうえで運用することが大切です。
なお、スケーラビリティ問題についてはより高性能な暗号資産ソラナが話題となっています。ソラナについても別途、記事にまとめていく予定です。
まとめ:イーサリアムは「攻め」と「守り」を両立できる資産
イーサリアムは「Web3の基盤」として、単なる通貨以上の可能性を持っています。
つまり実需があるため、投資家にとっては成長性と安定性の両方を意識した資産として注目できるでしょう。
イーサリアムは単なる暗号資産ではなく、Web3時代のインフラそのものと捉えることができます。
そして今後の技術発展やエコシステム拡大とともに、投資対象としての価値もさらに高まる可能性があります。
そのため情報を常にアップデートしながら戦略的に取り入れることが重要です。
総じて、イーサリアムは「攻め」と「守り」を両立できる資産として、暗号資産ポートフォリオに加える価値のある銘柄といえるでしょう。
ただし、短期目的で購入する場合はチャートもみて売買タイミングを考察することになります。冒頭でもふれたように直近で最高値を更新したばかりですので、inするタイミングは調整した方がよいでしょう。
筆者のような積立派は長期が前提なのですぐに始められます。積立についてはCoincheckのサービスが使いやすいのでよろしければ以下の記事もご覧ください。


