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株式投資

【週間相場まとめ】半導体ショックで150兆円消失!それでも終わりの始まりではない理由

AI相場急落
けいちょ

今週の米国株、日本株、全世界株は本当に大きな動きのある1週間となりました。

週半ばまでは史上最高値ラッシュが続き、多くの投資家が資産増加を喜んでいました。しかし、金曜日の米国市場で状況は一変します。NASDAQは1日で4.18%下落、SOX指数は10%下落という衝撃的な展開となりました。

半導体関連企業だけで150兆円以上もの時価総額が消失し、ビットコインやゴールドまで売られる全面安の様相を見せました。

市場心理を示すFear & Greed Indexも久しぶりに恐怖の領域へ転落しています。

一方で興味深いのは、金曜日に発表された雇用統計そのものは非常に強い内容だったことです。

経済は強い。にもかかわらず株価は急落する。

いったい市場で何が起きているのでしょうか。そして今回の下落は本当に「終わりの始まり」なのでしょうか。

今回は今週の市場を振り返りながら、その背景を詳しく解説していきます。

まずは今週1週間、資産は増えた?減った?

まずは新NISAで人気の投資信託の動きを確認してみましょう。

週の前半までは人気投資信託が史上最高値を連発していました。

週間騰落率ランキングでは、半導体関連が非常に好調で、SOX指数連動ファンドが上位にランクイン。続いて新興国株、NASDAQ関連ファンドなどが高いパフォーマンスを示していました。

また為替市場ではドル円が再び160円台に到達しました。159円台後半から160円台前半まで円安が進行し、為替の面でも市場環境は大きく動いています。

しかし金曜日の急落によって状況は変わりました。

投資信託の基準価額には翌営業日の値動きが反映されるため、月曜日には大きな下落が反映される可能性があります。

ただし、こうした局面だからこそ長期の視点を持つことが重要です。

2024年初から現在までの成績を見ると、多くの人気投資信託は依然として70%以上の上昇を維持しています。

仮に2024年初に5000万円を投資していた場合、3700万円以上資産が増えている計算になります。

さらに2020年初からのデータでは、その差はさらに大きくなります。

上昇率ランキング上位にはFANG+やNASDAQ100が並び、長期投資の力強さを改めて感じさせる結果となっています。

もちろん月曜日には投資信託も下落する可能性があります。

しかし重要なのは短期的な値動きではありません。

長期投資家にとって本当に大切なのは、市場の感情に振り回されないことです。

この考え方については記事後半で詳しく解説します。

今週の米国株の動き|週半ばまで絶好調も金曜日は地獄

今週の米国市場はまさにジェットコースターのような1週間でした。

週前半は非常に好調でした。

テクノロジー株やエネルギー株が買われ続け、S&P500は史上初めて7600ポイントを突破しました。

市場には「まだまだ上がる」という強気ムードが広がっていました。

しかし、水曜日以降に流れが変わり始めます。

そして金曜日、ついに大きな下落が発生しました。

  • S&P500:-2.64%
  • NASDAQ:-4.18%
  • ダウ平均:-1.35%
  • SOX指数:-10.0%

特に半導体関連株の下落は深刻でした。

たった1日で半導体関連企業から約150兆円もの時価総額が消失したのです。

木曜日時点では約2500兆円規模あった半導体関連企業の価値が、わずか1日で大きく吹き飛びました。

さらに売られたのは株式だけではありません。

ビットコインは6万ドルを割り込み、2024年10月以来の安値圏へ突入。

ゴールドも3.38%下落しました。

通常であれば安全資産とされるゴールドまで売られたことからも、市場全体のリスク回避姿勢が強かったことが分かります。

シルバーも約7%下落しました。

まさに全面安です。

市場心理を示すFear & Greed Indexも、わずか数週間前まで「強欲」の領域にあったにもかかわらず、一気に「恐怖」へ転落しました。

VIX指数も急上昇しています。

投資家心理は短期間で大きく変化したのです。

しかし、この下落には明確な理由がありました。

暴落の引き金① ブロードコムショック

今回の下落の最大の引き金となったのがブロードコムの決算です。

ブロードコムはGoogleやMeta向けにAI半導体を設計する巨大企業です。

実は決算そのものは非常に良い内容でした。

売上高は221億ドル。

前年比48%増です。

さらにAI半導体事業は前年比143%増という驚異的な成長を記録しました。

数字だけを見ると非の打ちどころがありません。

しかし株価は翌日に14%も暴落しました。

なぜでしょうか。

理由は市場の期待値です。

市場は次四半期売上高について172億ドル程度を期待していました。

ところが会社側の見通しは160億ドルでした。

十分に高い数字ではあるものの、市場の期待には少し届かなかったのです。

AI相場が加熱しすぎていた結果、少しでも期待を下回ると失望売りが起きる状態になっていました。

これは以前のNVIDIA決算時にも見られた「噂で買って事実で売る」という典型的なパターンです。

AI革命が終わったわけではありません。

むしろ期待値が異常なほど高くなっていたことが問題だったのです。

ブロードコムだけではありません。

  • マーベル:-16.7%
  • マイクロン:-13.2%
  • クアルコム:-10.9%
  • AMD:-10.8%

これらはすべて1日での下落率です。

半導体セクター全体に大規模な利益確定売りが発生したことが分かります。

レバレッジETFが示した本当のリスク

今回の下落で改めて注目されたのがレバレッジETFです。

特に話題となったのがSOXLです。

SOXLはSOX指数の3倍値動きを目指すレバレッジETFとして知られています。

上昇相場では非常に大きなリターンが期待できる商品ですが、下落相場では逆に大きな損失を被ることになります。

実際に金曜日のSOXLは、わずか1日で約30%下落しました。

たった1日で資産の3割が消えるという経験は、多くの投資家にとって想像以上に大きな精神的ダメージとなります。

上昇相場では「3倍儲かるなら最高だ」と感じる人も多いでしょう。

実際にAIブームの中でSOXLは高い人気を集めていました。

しかし相場が反転すると現実は厳しくなります。

今回のような急落局面では、レバレッジ商品のリスクが一気に表面化するのです。

ただし誤解してはいけないことがあります。

今回の下落によって半導体産業そのものの成長シナリオが崩れたわけではありません。

AI需要が消滅したわけでもありません。

半導体業界はもともとボラティリティの高い業界です。

10%程度の下落は歴史的に見ても珍しいことではありません。

問題は価格変動そのものではなく、自分自身がその変動に耐えられるかどうかです。

今回の下落で怖くなって売却したくなったのであれば、それはリスク許容度を超えた投資をしていた可能性があります。

投資で最も大切なのは、自分に合ったリスク水準を理解することです。

今回の下落は、自分の投資スタイルを見直す良い機会になるかもしれません。


暴落の引き金② 強すぎた雇用統計と金利急騰

今回の急落を引き起こした2つ目の要因は、金曜日に発表された米国雇用統計です。

市場予想では非農業部門雇用者数の増加は8万人程度と見込まれていました。

ところが実際の結果は17.2万人増。

予想を大幅に上回る非常に強い内容となりました。

普通に考えれば、雇用が増えることは良いニュースです。

景気が良いことを意味しますし、企業業績にもプラスになります。

しかし現在の市場では事情が異なります。

雇用が強いということは、経済が予想以上に熱を持っているということです。

経済が熱を持つとインフレ圧力が高まります。

するとFRBは利下げを急ぐ必要がなくなります。

場合によっては追加利上げの可能性すら意識されることになります。

実際、市場が織り込む利上げ確率は急上昇しました。

前日まで5割程度だった見通しが、一気に7割近くまで上昇しています。

さらに米国債利回りも急騰しました。

10年債利回りは4.53%付近まで上昇。

2年債利回りも約1年3か月ぶりの高水準となりました。

債券価格と金利は逆方向に動きます。

金利が上昇すれば債券価格は下落します。

そして金利上昇は株式市場にも大きな影響を与えます。

特にAI関連株やハイテク株は金利の影響を受けやすい特徴があります。

なぜなら、これらの企業は将来の利益への期待によって高く評価されているからです。

金利は株式市場における「重力」のようなものです。

金利が低い時は重力が弱く、株価は高く飛びやすくなります。

一方で金利が上昇すると重力が強くなり、高く飛んでいた銘柄ほど強く引き戻されます。

今回売られた半導体株やAI関連株は、まさに高く飛んでいた銘柄群でした。

そのため金利上昇の影響を大きく受けたのです。

興味深いことに、今回の雇用統計にはサッカーワールドカップの影響が含まれている可能性も指摘されています。

アメリカはワールドカップ開催国の一つです。

観光やレジャー、接客業の雇用が大幅に増加しており、一時的なお祭り需要による雇用増加という見方もあります。

実際に大手金融機関の一部は、今回の数字だけで追加利上げを判断するべきではないとの見方を示しています。

市場が過剰反応している可能性も十分考えられるのです。


暴落の引き金③ SpaceX上場という巨大イベント

もう一つ見逃せない要因があります。

それがSpaceXの上場です。

6月12日に予定されているSpaceXのNASDAQ上場は、市場最大級のIPOとして大きな注目を集めています。

調達予定額は約12兆円。

時価総額は280兆円を超えるとも言われています。

投資家の関心は非常に高く、歴史的なIPOになる可能性があります。

しかし、この大型IPOが市場の下落要因になることもあります。

その理由が「スポンジ効果」です。

巨大IPOは市場に存在する資金を吸い上げます。

SpaceXを買いたい投資家は多いでしょう。

しかし無限に現金を持っているわけではありません。

そのため既に保有している株式を売却して資金を確保します。

例えばNVIDIAやテスラ、半導体株など、利益が出ている銘柄が売却対象になることがあります。

結果として市場全体から資金が吸い上げられる現象が発生します。

過去にも似た事例がありました。

2014年のアリババ上場です。

当時アリババは250億ドルという巨大IPOを実施しました。

上場直後には市場から資金が吸い上げられ、S&P500も一時的に下落しました。

ただし、その後は比較的短期間で回復しています。

巨大IPOは短期的には市場を不安定にしますが、長期的には市場の活性化につながることも多いのです。

今回のSpaceX上場も同様の動きになる可能性があります。

AI相場は本当に終わったのか?

今回の急落を見て、「AIバブルが崩壊した」「AI相場は終わった」と感じた投資家も少なくないでしょう。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

結論から言えば、今回起きているのはAI革命の終焉ではなく、セクターローテーションの可能性が高いと考えられます。

セクターローテーションとは、市場のお金がある業種から別の業種へ移動する現象です。

実際に今回の下落局面では、半導体やAI関連銘柄から流出した資金が他のセクターへ向かっている様子が確認されています。

金融株やヘルスケア株、さらには小型株などが買われていました。

ダウ平均は比較的堅調に推移し、ラッセル2000指数は上昇しています。

つまり、市場からお金が消えたわけではありません。

お金が別の場所へ移動しただけなのです。

この点は非常に重要です。

もし本当に市場全体が崩壊するような状況であれば、ほぼすべてのセクターが同時に売られるはずです。

しかし今回はそうなっていません。

むしろ、これまでAI関連株に集中していた資金が分散され始めていると見ることもできます。

実際、過去1か月間のS&P500構成銘柄を分析すると、市場平均を上回った銘柄は全体の15%程度しかありませんでした。

つまり、ごく一部の大型AI関連株だけが相場を引っ張っていた状態だったのです。

NVIDIAやブロードコムなど一部の銘柄に資金が集中しすぎていたとも言えます。

今回の調整は、その偏りを修正するための自然な流れである可能性があります。

もちろん今後さらに調整が続く可能性はあります。

しかし現時点では、AI需要そのものが消えたという証拠は見当たりません。

データセンター投資は継続していますし、大手テクノロジー企業によるAI関連支出も高水準を維持しています。

市場は短期的に過剰反応することがあります。

今回の下落も、その一例かもしれません。


日本株への影響はどうなるのか

では、日本株への影響はどう考えればよいのでしょうか。

金曜日の日経平均株価は約1.3%下落しました。

ただし、NASDAQの4%超下落と比較すると、下落率そのものは限定的でした。

日本市場は米国市場の影響を受けやすい傾向があります。

特に近年は半導体関連銘柄の比率が高まっており、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなどの値動きが日経平均に大きな影響を与えるようになっています。

そのため、週明けの日本市場では半導体関連銘柄を中心に売り圧力が強まる可能性があります。

特に米国市場が大きく下落した翌営業日は、投資家心理も悪化しやすくなります。

短期的には神経質な相場が続くかもしれません。

一方で、日本企業の業績そのものが急激に悪化したわけではありません。

今回の下落は企業業績の変化というよりも、金利や市場心理による影響が大きいと考えられます。

したがって、中長期で投資を考えている人にとっては、むしろ冷静さが求められる局面と言えるでしょう。

市場が大きく下落すると不安になりますが、過去を振り返ると、そのような局面こそ将来のリターンにつながることが少なくありません。


オルカン投資家はどう考えるべきか

全世界株式(オルカン)に投資している人も不安を感じているかもしれません。

もちろん今回の下落の影響を全く受けないわけではありません。

オルカンの中には米国株が大きな割合を占めています。

そのため米国株が下落すれば、オルカンの基準価額にも影響が出ます。

しかし、ここで改めて確認したいのがオルカン最大の強みである分散投資です。

現在の世界経済を見ると、各地域が異なるサイクルで動いています。

  • 米国は景気が強い
  • 欧州は景気減速傾向
  • インドは高成長を維持
  • 中国は独自の景気循環にある

このように、世界各国がまったく同じ動きをしているわけではありません。

もし米国だけに集中投資していれば、今回のような局面では大きなダメージを受ける可能性があります。

しかしオルカンは世界中の企業へ分散投資しています。

一部の地域が不調でも、別の地域が成長することで全体のバランスが取られます。

そのため、一時的な下落があったとしても長期的な資産形成という観点では大きなメリットがあります。

市場が荒れている時ほど、分散投資の価値が見直されるものです。

オルカン投資家は短期的な値動きよりも、世界経済全体の成長に目を向けることが重要ではないでしょうか。


終わりの始まりか?グレアムの教えに学ぶ

今回の下落を受けて、多くの人が同じ疑問を抱いています。

「これは終わりの始まりなのか?」

という疑問です。

もちろん未来を正確に予測することは誰にもできません。

しかし過去のデータを見ると、興味深い事実があります。

過去の米国市場では、9週連続上昇した後も高い確率で上昇が続いています。

また、株価が10〜20%程度下落した後のS&P500は、その後12か月で平均25%程度上昇したというデータもあります。

もちろん過去の実績が将来を保証するわけではありません。

しかし市場の歴史を学ぶことは、投資家にとって大きな助けになります。

ここで思い出したいのが、投資の父とも呼ばれるベンジャミン・グレアムの有名な考え方です。

グレアムは市場を「ミスター・マーケット」と呼びました。

ミスター・マーケットは毎日あなたの家を訪ねてきます。

そして、「今日はこの値段で株を買います」「今日はこの値段で株を売ります」と提案してきます。

しかし彼は非常に感情的です。

機嫌が良い日は異常に高い価格を提示します。

反対に機嫌が悪い日は異常に安い価格を提示します。

重要なのは、その気分に付き合う必要はないということです。

市場が興奮している時に一緒に興奮する必要はありません。

市場が悲観している時に一緒に悲観する必要もありません。

投資家が本当に見るべきなのは企業の価値です。

今回の下落によってブロードコムの技術力が失われたわけではありません。

NVIDIAのAI需要が消えたわけでもありません。

世界中のデータセンター建設計画が中止になったわけでもありません。

変わったのは市場参加者の感情です。

だからこそ長期投資家は冷静であるべきなのです。

もちろん来週さらに下落する可能性もあります。

来月も調整が続くかもしれません。

しかし、そうした短期的な予想を当てることは非常に困難です。

それよりも、自分が決めた投資方針を守ることの方がはるかに重要です。


まとめ

今週の市場は半導体ショックによって大きく揺れました。

NASDAQは4%を超える下落となり、SOX指数は1日で10%下落しました。

半導体関連企業だけで150兆円以上の時価総額が消失し、市場には恐怖が広がっています。

その背景には、ブロードコム決算への失望売り、予想を大きく上回った雇用統計による金利上昇懸念、そしてSpaceX上場による資金吸収への警戒感がありました。

しかし今回の下落は、AI革命そのものの終焉を意味するものではありません。

むしろ過熱した市場の調整や、セクターローテーションの一環である可能性が高いでしょう。

市場は常に楽観と悲観を繰り返します。

そのたびに投資家の感情も大きく揺れ動きます。

しかし長期投資家にとって本当に重要なのは、目先の値動きではありません。

株価が上がれば資産が増えます。

株価が下がれば将来のために安く買える機会になります。

どちらの局面でも冷静さを失わず、自分の投資計画を守り続けること。

それこそが長期投資で成果を出すための最も重要な考え方なのではないでしょうか。

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けいちょ
けいちょ
駆け出しブロガー
株式投資、暗号資産投資、脱毛などの美容やエンタメが趣味。
3年で金融資産2000万円に到達。
資産形成はまだまだ道半ばなので、皆さんと一緒に勉強しながら有益な情報発信に努めます!
ブログとFXを勉強中。

・株式投資は日本高配当株
・暗号資産はBTC, XRP
・脱毛はメンズエミナルで医療レーザー脱毛、メンズTBCでニードル脱毛を経験。

脱毛でなぜ2つ通うのか、体験はどうだったかなども記事にしていきます。

その他にも幅広いジャンルの最新情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。

大阪生まれ大阪育ち。現在は兵庫県在住のサラリーマン、二児の父。
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