【今週のピックアップ銘柄】NTTー2026年3月2週ー
成熟したディフェンシブ通信インフラ企業でありながら、IOWN構想や光電融合などの最先端技術の開発にも携わる期待のグロース銘柄でもある:NTT
今週のピックアップ銘柄:NTT(9432)

NTTは言わずと知れた国内最大手の通信事業グループです。超ディフェンシブな通信インフラ企業として有名ですが、近年は次世代のIT/AIインフラ技術を有するテック企業としての期待も高まりつつあります。
セグメント情報は以下の通りです。総合ICTが役40%、次いでグローバルソリューション、地域通信と続きます。

海外売上高の構成比は次の通りで、日本以外はまだ小さく、21.6%です。

NTTの注目点
直近で株価がずっと横ばいのNTTですが、その注目点を見ていきます。
株価低迷の要因
ARPU収入の低下
NTTの株価の下落要因として顧客一人当たりの通信料収入いわゆるARPU収入の低下が挙げられています。昨今の格安SIMの台頭により、ARPU収入は下がり続けていました。
格安SIMへの流出を防ぐため、 ahamo や irumo の導入で対抗策を講じた結果です。しかし、ARPUの低下にも底打ち感が出ており、ようやく下落に歯止めがかかってきています。
地域通信の保守
NTTは国内インフラという観点から、採算の悪い地域の通信事業も継続する必要があります。こちらについてはIOWN構想が実現すれば高速データ通信が可能となり、採算性が改善する可能性があります。
また、仮に次に述べるNTT法が改正されると採算の取れない地域通信事業から撤退することも可能となります。
NTT法の改正
NTT法の改正により、政府の保有する政策株およそ4.8兆円規模が売りに出されるとの懸念があります。防衛費をそこから捻出しようという議論です。今のところ維持となっていますが、懸念はくすぶり続けています
IOWN構想
生成AIの普及でデータセンターの消費電力と伝送遅延は物理的限界に近いとされています。そんな中、NTTの持つIOWNの技術に注目が集まっています。世界に先駆けて商用化を進めるこの技術で、AIインフラの覇権を握る可能性すらあるとの見方もあります。
NTTの株価指標
PER、PBR、配当利回りの水準
PERは12.9倍、PBR1.3倍となっています。NTTの過去5年レンジでの推移で見るとPERは高め、PBRは低めの水準となっています。
しかし、まだまだIOWNや光電融合技術を持つテック企業としての側面は十分に反映されていません。市場の評価はまだ低いので、ここから大きく上昇する可能性は十分にあると考えられます。


そして配当利回りは直近で3.51%となっています。現在の利回りはNTTの過去の推移と比較するとまずまず高い水準になっています。

株価推移
6カ月の日足チャートを見ると2026年に入ってからは下落が続いていることが分かります。

そして5年の週足チャートですが、こちらは2024年に大きく下落し、この数年は横ばい傾向となっています。

NTTの株主還元と業績推移
株主還元の方針については継続的な増配と機動的な自己株式取得が明記されています。
配当金は15期連続増配の予定となっており、非常に優秀です。

また、配当性向は約44%で、無理はしていません。

さらに通期業績推移を引用します。営業利益はここ数年でやや低下しており、株価に反映されていると考えられます。

自己資本比率は34%で通信キャリア大手の中ではも最大です。自己資本は積上傾向です。

今週のピックアップ銘柄:NTTまとめ
NTTは言わずと知れた通信キャリア最大手で超ディフェンシブなインフラ企業です。さらに近年はIOWN構想や光電融合技術の開発により、テック企業としての側面を有しています。
超安定な通信事業を基盤に持つため、配当面では15期連続増配とこちらも安定しています。さらに配当利回りは3.5%に高まっています。
なお、筆者はまだ2000株ほどですが保有しています。150円近辺まで下がれば少しずつ買い増す戦略をとっています。





